“衣裳鞄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしょうかばん75.0%
いしやうかばん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、それを紛らすために衣裳鞄いしょうかばんからポーラルの単衣ひとえ単帯ひとえおびとを出して着替えたり、脱いだ衣裳を衣紋掛えもんかけに掛けたりしていると
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
衣裳鞄いしょうかばんを持たせられて後から這入って来た妙子の、近頃ことに張り切っている血色に比べると、汽車の疲れで、顔に著しいやつれを見せていた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たちまち、ざつとなつて、ポンプでくがごとく、泥水どろみづ両方りやうはうほとばしると、ばしやんと衣裳鞄いしやうかばんねかゝつた。運転手台うんてんしゆだい横腹よこばらつなけてんだのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひやかしたが、元来ぐわんらい衣裳鞄いしやうかばん催促さいそくではない、ホツキがひ見舞みまひたのだから、其次第そのしだい申述まをしのべるところへ……また近処きんじよから、おなじく、氷砂糖こほりざたう梅干うめぼし注意連ちういれん女性によしやうきたくははつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)