“いしやうかばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
衣裳鞄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、ざつとなつて、ポンプでくがごとく、泥水どろみづ両方りやうはうほとばしると、ばしやんと衣裳鞄いしやうかばんねかゝつた。運転手台うんてんしゆだい横腹よこばらつなけてんだのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひやかしたが、元来ぐわんらい衣裳鞄いしやうかばん催促さいそくではない、ホツキがひ見舞みまひたのだから、其次第そのしだい申述まをしのべるところへ……また近処きんじよから、おなじく、氷砂糖こほりざたう梅干うめぼし注意連ちういれん女性によしやうきたくははつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
緑蝶夫人ろくてふふじんといふ艶麗あでやかなのが、麹町通かうじまちどほ電車道でんしやみちむかうへ、つい近所きんじよに、家内かないともだちがあるのに——けないとぷんとしないが、香水かうすゐかをりゆかしきびんならぬ、衣裳鞄いしやうかばんりてつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)