“緑蝶夫人”の読み方と例文
読み方割合
ろくてふふじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しまつた、りものだ、とひやりとすると、ざつ、ざぶり、ばしやツ。よわつた。が、落着おちついた。緑蝶夫人ろくてふふじんぶりおもへ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
といつて、わたしはきよとりとした。——これは帰京ききやう早々そう/\たづねにあづかつた緑蝶夫人ろくてふふじんとひこたへたのであるが——じつくち宿やど洋燈ランプだつたので、近頃ちかごろ余程よほどめづらしかつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小雨こさめのかゝるやうに、水筋みづすぢつほど、いくらでも、といふ……なかばから、緑蝶夫人ろくてふふじんめて、ひとみせ、もう一人ひとりてのひらをひら/\うごかし、じり/\と卓子台ちやぶだい詰寄つめよると
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)