“摩耶夫人”の読み方と例文
読み方割合
まやぶにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
摩耶夫人まやぶにんもマリヤもこうして釈迦や基督を生みたもうたのである、という気持になって、上もない歓喜よろこびの中に心も体も溶けて行く。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「ああ、まだお娘御のように見えた、若い母さんに手をかれてお参りなさった、——あの、摩耶夫人まやぶにんの御寺へかの。」
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
文答師は、母公御報恩のためならば釈迦像がよろしゅうございましょう、昔忉利天とうりてん摩耶夫人まやぶにんに恩を報ぜられた例がございます、と奏上した。そこで釈迦像にきまった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)