“忉利天”の読み方と例文
読み方割合
とうりてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
………ソノ時僕ハ第四次元ノ世界ニ突入シタトイウ気ガシタ。タチマチ高イ高イ所、忉利天とうりてん頂辺てっぺんニ登ッタノカモ知レナイト思ッタ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その声にきけば、一層奥ゆかしくなおとうとい忉利天とうりてんの貴女の、さながらのおんかしずきに対して、かれは思わず一礼した。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからこの北洲の人はことごとく十善を行い悪行を教えさず。みな寿千歳で欠減する者なし。死後は忉利天とうりてんに生まれ天上で終ってこの閻浮提えんぶだい洲の富貴人に生まれる。