“とうりてん”の漢字の書き方と例文
語句割合
忉利天100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文答師は、母公御報恩のためならば釈迦像がよろしゅうございましょう、昔忉利天とうりてん摩耶夫人まやぶにんに恩を報ぜられた例がございます、と奏上した。そこで釈迦像にきまった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
梯の子十五、六ばかりを踏みて上れば、三十三天、夜摩天、兜率天とそつてん忉利天とうりてんなどいうあり、天人石あり、弥勒仏みろくぶつあり。また梯子を上りて五色の滝、大梵天、千手観音などいうを見る。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
忉利天とうりてんのお姿では勿体ないと思うのですから。……お心安く願います。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)