“歓喜”のいろいろな読み方と例文
旧字:歡喜
読み方割合
よろこび66.0%
かんき20.0%
よろこ4.0%
かんぎ2.0%
フロイデ2.0%
くわんき2.0%
くわんぎ2.0%
アレグリア2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ旅の空にある時でも、一番気に掛ったのは彼女のことであったから。その心から彼はすくなからぬ歓喜よろこびを自分の身に覚えた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
歓喜かんきの声! 三十余頭の海ひょうを、九人の少年がえいえい声をあわして運んで来たとき、年少組はおどりあがってかっさいした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
円道はじめ一山いっさんの僧徒もおどりあがって歓喜よろこび、これでこそ感応寺の五重塔なれ、あら嬉しや、我らが頼む師は当世に肩を比すべき人もなく
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
疾翔大力、微笑みしょうして、金色こんじきの円光をもっこうべかぶれるに、その光、あまねく一座を照し、諸鳥歓喜かんぎ充満じゅうまんせり。則ち説いて曰く
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
歓喜フロイデ」の決定的主題テーマはベートーヴェンがこれを『第九』のすべての合唱の主題とともに(ただしもっと後にできた三重唱トリオだけは別であるが)
かがやかしき歓喜くわんき悲哀ひあひ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
光明くわうみやう歓喜くわんぎの酒を浴ぶ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「奥様はあの犬に悲哀トリステサなんて名をくっ付けてなさるが、何が悲哀トリステサかってんでさあ。あの犬は奥様にとっちゃ、歓喜アレグリアってえところでさあ!」
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)