歓喜よろこ)” の例文
旧字:歡喜
円道はじめ一山いっさんの僧徒もおどりあがって歓喜よろこび、これでこそ感応寺の五重塔なれ、あら嬉しや、我らが頼む師は当世に肩を比すべき人もなく
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
弟がつまみ上げたる砂を兄がのぞけば眼もまばゆく五金の光を放ちていたるに、兄弟ともども歓喜よろこび楽しみ、互いに得たる幸福しあわせを互いに深く讃歎し合う
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
兄が図らず拾ひし石を弟が見れば美しき蓮華の形をなせる石、弟が摘み上げたる砂を兄が覗けば眼も眩く五金の光を放ちて居たるに、兄弟とも/″\歓喜よろこび楽み
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
希有ぢや未曾有ぢやまたあるまじと爲右衞門より門番までも、初手のつそりを軽しめたる事は忘れて讚歎すれば、圓道はじめ一山いつさんの僧徒も躍りあがつて歓喜よろこび、これでこそ感応寺の五重塔なれ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)