“法悦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうえつ61.1%
エクスタシー16.7%
はふえつ11.1%
ほふえつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧二 法悦ほうえつという事について話そうと考えています。仏の救いを信ずるものの感ずる喜びですな、経にいわゆる踴躍歓喜ゆやくかんぎの情ですな。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
宗教というと、理想を未来の遠方に置き、現実生活の煩わしさを避け、独り行い澄まして法悦エクスタシーに入るもののように思いされやすくあります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
いはんやあの作品にさへ三歎の声をおしまなかつた鑑賞上の神秘主義者などは勿論無上の法悦はふえつの為に即死を遂げたのに相違あるまい。クロオデル大使は紋服の為にこの位損な目を見てゐるのである。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それにその野性的な顏にみなぎる、法悦ほふえつにも似た、穩やかな表情は何んとしたことでせう。