法悦エクスタシー)” の例文
宗教というと、理想を未来の遠方に置き、現実生活の煩わしさを避け、独り行い澄まして法悦エクスタシーに入るもののように思いされやすくあります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ひたり切った法悦エクスタシーが、薄れて行く香の匂いと共に醒めると、自分の腕の中のお園は何時の間にやら失せて、眼前数尺のところに、墨染の衣の袖をかき合せた醜い尼が
されどもついにその苦行の無益をさとり山を下りて川に身を洗い村女のささげたるクリームをとりて食し遂に法悦エクスタシーを得たのである。今日こんにち牛乳や鶏卵けいらんチーズバターをさえとらざるビジテリアンがある。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)