“かんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンキ
語句割合
寒気25.5%
歓喜10.2%
喚起10.2%
寒氣10.2%
悍気8.2%
勘気4.1%
寒飢3.1%
換気3.1%
神吉2.0%
寒机2.0%
癇気2.0%
韓曁1.0%
韓琪1.0%
乾季1.0%
勘氣1.0%
姦宄1.0%
官紀1.0%
官騎1.0%
寒風1.0%
漢季1.0%
甘輝1.0%
疳気1.0%
管窺1.0%
缶切1.0%
艱危1.0%
鑵切1.0%
韓貴1.0%
駻気1.0%
驩喜1.0%
鹹気1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その年の京都の冬は、音を立てずに肌をとお陰忍いんにんたちのものであった。安井はこの悪性の寒気かんきにあてられて、ひどいインフルエンザにかかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かの女はいまおくり物を検査けんさするために、小屋の中へはいって行った。一つ一つ見つけては、かの女は歓喜かんきのさけび声を立てた。
とにかくに、この苦力らの風采がどんなに好ましからぬ記憶の流れを喚起かんきしたかは、とても言葉に言い尽くせないのである。
皚々がい/\たる雪夜せつやけいかはりはなけれど大通おほどほりは流石さすが人足ひとあしえずゆき瓦斯燈がすとうひか皎々かう/\として、はだへをさす寒氣かんきへがたければにや
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
(この頃、お手に入れた黒鹿毛は、悍気かんきがつよいと仰っしゃって、お乗りにもならずに厩につないであるようですから、あれを差上げてはどうでしょう)
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きょう直々じきじき、こういう仰せ付けをうけたが、これは勘気かんきをゆるすという御意ぎょいだろうか。無言のおゆるしと解していいだろうか」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪の日、佐野の渡しに行き暮れた最明寺時頼さいみょうじときより寒飢かんきをもてなすに、寵愛の梅の木をって、炉にくべる薪とした鎌倉武士の情操と、劉安の話とを。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
換気かんきと涼風入れを兼ねた此の工事は、まこと良い思い付であったに違いなかったが、ある日私が現場に行って、私の直の兵隊が働いているのを監督がてら、計算した結果に依れば
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
神吉かんき、高砂、野口、淡河おうご端谷はたやなどの衛星的な小城をまず一塁一塁陥し入れてからでなければ、敵の本拠たる歯根しこんを揺がすことは出来ないからである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝廷では、韓曁かんきを使いとして、曹真にそれらの方針を伝えさせることになった。すると司馬仲達はその韓曁をわざわざ洛外の城下はずれまで見送りに行って、その別れに臨み
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大常卿韓曁かんきは、やがて総兵都督本部に着き、曹真に、魏廷の方針をもたらした。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
韓瑛かんえい韓瑤かんよう韓瓊かんけい韓琪かんき、みな弓馬に達し、力しゅうに超えていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
韓瓊かんけい韓瑤かんよう韓琪かんきが三方から
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨季うき乾季かんきとよりほか、季節と言うものを知らぬ此の風土では、植物の営みも自ずと無表情になるものらしかった。樹はおおむね闊葉樹かつようじゅである。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
とて、なゝめならず王鬼わうおに勘氣かんきかうふり、くわんがれうとま
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この一物の一発たるや、銀山くだくべし、鉄壁穿つべし、姦宄かんきの人の国に仇をなす者、之に触るればたちどころにその魄を喪ふべし、まことに稀代な珍品だ。
鉄砲 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
しかりといえども天明年間における田沼意次おきつぐの執政に際しては、幕綱ばっこうちゅうを解き、官紀かんきみだれ、濁政だくせい民を悩ます。加うるに浅間岳の大噴火、諸国大風雨、大飢饉ききんを以てし、庶民生をやすんぜず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
洛陽にあっては、官騎かんき都尉といに封ぜられ、今、朝命によって、五千余騎にて馳せ来り、幸いにも、貴軍の火攻めの計に乗じて、逃ぐる賊を討ち、賊徒の首を討つことその数を知らないほどです。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くわふるに寒風かんきを以てし天地まさに大にれんとす、嗟呼ああ昨日迄は唯一回の細雨さいうありしのみにして、ほとん晴朗せいろうなりし為め終夜熟睡じゆくすゐ、以て一日の辛労しんらうかろんずるを得たるに、天未だ我一行をあはれまざるにや
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
こゝを以て賽児の徒たちまちにして跡を潜むといえども、秦末しんまつ漢季かんきごときの世にでしめば、陳渉ちんしょう張角ちょうかくついに天下を動かすの事をすに至りたるやも知るからず。嗚呼ああ賽児も亦奇女子きじょしなるかな。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは例の甘輝かんきあざなは耳の垢とりで、怪しげな唐装束からしやうぞくに鳥の羽毛はねのついた帽子をかぶりながら、言上ことあげののぼりを肩に、獅子ヶ城のやぐらのぼつたと云ふ形で、みよしの先へ陣どつたのが、船の出た時から
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と、声にも疳気かんきを乗せて云った。すぐ逸平太が見えると
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十八宿一覧表 日用晴雨管窺かんき 日用早覧 二程全書 日本往生全伝 日本居家秘用 日本歳時記 〔日本〕社会事彙 日本書紀 日本仏法史 日本風土記 二礼童覧にれいどうらん 人相指南 人相千百年眼 人相早学にんそうはやまなび
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
返して下さい。そんなに乱暴に扱われちゃ困りますよ。そのナイフには、小さいはさみも、缶切かんきりも、その他三種類の小道具が附いているんですよ。デリケエトなんですよ。ごしょうだから返して下さい。
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
而して燕王の豪傑の心を所以ゆえんのもの、実に王のの勇往邁進まいしん艱危かんきを冒してあえて避けざるの雄風ゆうふうにあらずんばあらざる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
道具のいろいろついたものだった。大小のナイフが二つ、きり鑵切かんきり、耳かきまでがある。日常生活の中でのあの手この手が、一口にナイフと呼ばれるものの中にかくされているのだ。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
甲戌こうじゅつおおい斉眉山せいびざんに戦う。うまよりとりに至りて、勝負しょうはいあいあたり、燕の驍将ぎょうしょう李斌りひん死す。燕また遂にあたわず。南軍再捷さいしょうしてふるい、燕は陳文ちんぶん王真おうしん韓貴かんき、李斌等を失い、諸将皆おそる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雑色たちは、庭門のそばで、あがいていた。駻気かんきのつよい馬とみえ、ちょっと、手におえないらしいのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と見て、妻が更に五六つぶ拾った。「椎がった! 椎が実った!」驩喜かんきの声が家にちた。田舎住居は斯様な事がたいした喜の原になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼は、湯鑵ゆがまに新しく水をいれて来て火鉢に炭をつぎ添へてかけた。彼は水にやかましかつた。近所の井戸のものには腥気せいきがあるとか、鹹気かんきがあるとかいつて用ひなかつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)