“さむかぜ”の漢字の書き方と例文
語句割合
寒風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒風さむかぜに四五羽飛び出て藪雀また吹かれ還る群笹むらざさの揺れに
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しても、入って来る寒風さむかぜは防げぬよ。……ああもうやがて冬だな。新見、その娘は、放してやれ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源氏車や菊寿きくじゅ提灯ちょうちんに火が入って、水色縮緬みずいろちりめん緋羅紗ひらしゃの帯が、いくつもおぼろ雪洞ぼんぼりにうつって、歌吹かすいの海に臙脂べにが流れて、おこんが泣けばみつぐも泣く頃には、右の間の山から、中の地蔵、寒風さむかぜの松並木
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)