“かぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カゼ
語句割合
56.5%
風邪38.8%
感冒3.0%
微風0.4%
寒風0.3%
空気0.3%
旋風0.1%
海栗0.1%
烈風0.1%
軟風0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れぬ紅白こうはくさま/″\のはな咲亂さきみだれて、みなみかぜがそよ/\とくたびに
かぜさへぎられてはげしくはあたらぬそらに、蜘蛛くもほゝにかゝるもわびしかりしが
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その内に筑波颪つくばおろしがだんだん寒さを加え出すと、求馬は風邪かぜが元になって、時々熱がたかぶるようになった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「大病はいが、ちょっとした風邪かぜなどはかえっていやなものですね」といった先生は、苦笑しながら私の顔を見た。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なあに、心配して来てくれてるんだが、ただの感冒かぜだ。熱が少し。九度五分ばかりあるきりで、それも、すぐにさがる筈だ。」
椎の木 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
両三日前の大雪に、次郎さんは外套がいとうもなくれて牛乳を配達したので、感冒かぜから肺炎はいえんとなったのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日盛ひざかりにひつそりとしてれたのが、しみせみこゑばかり、微風かぜもないのに、すそひるがへして
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
松をわたってくる微風かぜが、お湯どのの高窓から吹きこんで、あたたかい霧のような湯気が、揺れる。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
せめて私もこの寒風かぜにと、恍惚うつとりそこに佇みぬ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
と、覚悟を致し、ヒューという寒風かぜしのいで柳番屋の蔭に立って居ると、向うからぜん申し上げた黒縮緬の頭巾を被り大小を落差しに致して黒無地の羽織、紺足袋という扮装こしらえで通りました、白張しらはりの小田原提灯が見えましたから、
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「むかしを恋うる歌」女が言った。その声は白いクローバの花の上のあけ方の空気かぜの渦巻のようであった。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
ところが、軽い空気かぜに乗った蠅の空軍くうぐんは、さもわれがおに、遠慮会釈なく舞いこんで来て、老婆が視力の鈍い上に、太陽の光りに悩まされているのをいいことにして、この美味い御馳走の上に、あるいは一匹ずつ離ればなれに、或はぎっしり塊まってたかり寄る。
家の壁もところどころげて漆喰下地しっくいしたじがむきだしになっているのは、雨や旋風かぜや、秋の気候の変化など、あらゆる荒天にさらされて来たものと見える。
海栗かぜという貝の卵巣らんそうですけれども刺撃性が強いと見えます。何でも食物を料理する時は中へ入れる品物の性質を知っていてその配合を定めなければなりません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
七日前の晩と同じ、ひどい烈風かぜだ。
軟風かぜはつめたい西にかはった
詩ノート (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)