“前日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんじつ80.0%
さきのひ5.0%
ぜん5.0%
まえのひ5.0%
まへのひ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前日ぜんじつくちあさみぎはるゝ飴色あめいろ小蝦こえびしたを、ちよろ/\とはしつた——真黒まつくろ蠑螈ゐもりふたつながら、こゝにたけぢやうあまんぬる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かげとひなたにうすく、りかゝつたのをときに、前日さきのひ赤蜻蛉あかとんぼむれ風情ふぜいおもつたのである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふるに俊雄はひたすら疇昔きのうを悔いて出入ではいりに世話をやかせぬ神妙しんびょうさは遊ばぬ前日ぜんに三倍し雨晨月夕うしんげっせきさすが思い出すことのありしかど末のためと目を
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
礁へ石鑿いしのみを打ちこむと、血が出たとか、前日まえのひに欠いであった処が、翌日あくるひ往くと、元の通りになっておったとか、何人たれかが夜遅くよっぱらって、此の上を歩いておると、話声がするから
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして、源助さんの立つ前日まへのひに、一晩泊で盛岡に行つて来ると言つて出て行つて、源助さんと盛岡から一緒に乗つて行く。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)