“蠑螈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いもり70.0%
ゐもり30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
李徳裕その世を惑わすを恐れ、かつて捕えてこれをす、竜またついに神たる能わざるなり〉、これは美麗な大蠑螈いもりを竜と崇めたのだ。
小川屋のかたわらの川縁かわべりの繁みからは、雨滴あまだれがはらはらと傘の上に乱れ落ちた。びた黒い水には蠑螈いもりが赤い腹を見せている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
腹の赤い蠑螈ゐもりが蛙とともに棲むが、蛙はよく蛇の餌食になつて、呆れ顏をした蠑螈に、半ば蛇の口へ入つた淺間しい姿が、見送られてゐた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
前日ぜんじつくちあさみぎはるゝ飴色あめいろ小蝦こえびしたを、ちよろ/\とはしつた——真黒まつくろ蠑螈ゐもりふたつながら、こゝにたけぢやうあまんぬる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)