“いもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蠑螈72.2%
井守16.7%
忌森5.6%
蜥蝪5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は、その封筒の端をソッと、醜い蠑螈いもり尻尾しっぽをでも握るように、つまみ上げながら、父の部屋へ持って行った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
欄間にござる天女てんにんを、蛇がいたような、いや、奥庭の池の鯉を、蠑螈いもりが食い破りましたそうな儀で。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「松明仕掛けの睡り薬で参らすんだ。その作り方は、土龍もぐら井守いもり蝮蛇まむしの血に、天鼠、百足むかで、白檀、丁香、水銀郎の細末をまぜて……」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
才蔵ヒョイと地面を覗くと、猿と山猫と大きないたち、それから腹の赤い大きな井守いもり。頭を砕かれ腹を裂かれ血を流して死んでいる。そうしてこれらは再び生き返りそうにも見えなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
村一番の忌森いもりで村じゅうからうらやましがられて居る。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
壁をつたふ蜥蝪いもり、我と二人にお孃樣をおきては此大伽藍に犬の子のかげも無く、一年三百六十五日客の來ることなく客に行くことなく、無人屋敷の夫れに心配は無けれど、氣の付かれなば淋しさに堪へがたく、今までの夢なりし代りに今宵よりは瞼ふつに合はず
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)