“ぜんじつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
前日100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はゝは年に一二度づつは上京して、子供の家に五六日寐起ねおきする例になつてゐたんだが、其時は帰る前日ぜんじつからねつだして、全くうごけなくなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこで勇少年は、前日ぜんじつ黄昏たそがれの日比谷公園でみた惨劇さんげきについて知っていることをすべて語った。青龍王はまがったパイプできざ煙草たばこをうまそうに吸いながらじっとそれに耳を傾けていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
りよ前日ぜんじつ下役したやくのものにつていて、今朝けさはやきて、天台縣てんだいけん國清寺こくせいじをさして出掛でかけることにした。これは長安ちやうあんにゐたときから、台州たいしういたら早速さつそくかうとめてゐたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)