“びふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微風85.0%
美風10.0%
鼻風5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
短い太皷型たいこがたの石橋を渡ると、水屋みづやがあつて、新らしい手拭に『奉納ほうなふ』の二字を黒々とにじませて書いたのが、微風びふううごいてゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
わしがみるところでは、世はいよいよみだれるだろう、いくさは諸国しょこくにおこってえないであろう、人間はますます殺伐さつばつになり、人情にんじょう美風びふうはすたれるだろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのなまぐさい鼻風びふう砂礫されきを飛ばし、怒りは金瞳きんどうに燃え、第三の跳躍をみせるやいな、武松のからだを、まッ赤な口と、四ツ脚の爪の下に、引ッ裂かんとしたが、これまた武松にかわされると
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)