“緋羅紗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらしゃ84.6%
ひらしや7.7%
ひラシャ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千種ちぐさ腿引ももひきだの、緋羅紗ひらしゃの煙草入れだの、すしはこう食うのがオツだのと、つうすいに、別れきれないで、古い文化をたちまちに復興させている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは一様いちやう緋羅紗ひらしやのづぼんを穿いた二人ふたり騎兵きへいで——いたとき——莞爾につこりわらつて、両方りやうほうから左右さいうで、おうやうにわたし天窓あたまをなでゝ、そしてひきあつてだまつてさかをのぼつてつた
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたしは又布地の厚い天幕をくぐって場内へはいったときに、れいの緋羅紗ひラシャの服でかっきりからだを固めた騎馬の女が、くるくる、火の輪をめぐらし、むちの音が花火のように輝き音がしていた。
ヒッポドロム (新字新仮名) / 室生犀星(著)