“青羅紗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおらしゃ33.3%
あをらしや33.3%
タピ16.7%
あおラシャ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書机デスクは、わずか五六歩ばかり離れたところにある。青羅紗あおらしゃの上で、小さな紙きれが風に吹かれてヒラヒラしている。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いつもなら、出ると直ぐ親しい感じを起す青羅紗あをらしやの玉臺や、こち/\云ふ紅白象牙ざうげの玉などが、渠の目にもあたまにも、散らけて遠いところにあるやうに感じられた。
コン吉とタヌが青羅紗タピの上を這い廻るようにして、賭牌ジュットンを配置する間もなく、出た数はまぎれもなく17であった。
幾抱いくかかえあるかわからないような老木ろうぼくだ。まるで、青羅紗あおラシャふくでもきているように、一面にあつぼったいこけがついていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)