“老木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいき71.8%
ろうぼく12.8%
らうぼく7.7%
おいぎ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親しくも立ちて堪へたり。あなあはれ老木おいき二木ふたき、親しくも並ぶ姿の、寂しくも隣り合ふ木の、頼り無き二木を見れば涙しながる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
るとそのあたり老木ろうぼくがぎっしりしげっている、ごくごくさびしい深山しんざんで、そして不思議ふしぎ山彦こだまのよくひびところでございました。
其壁そのかべして、桑樹くはのき老木らうぼくしげり、かべまがつたかどには幾百年いくひやくねんつか、うつとして日影ひかげさへぎつて樫樹かしのき盤居わだかまつてます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
現在は如何いかなる人の邸宅ていたくになって居るか知らぬけれど、あの井戸ばかりは依然として、古い古い柳の老木おいぎと共に、あの庭の片隅に残って居るであろうと思う。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)