“盤居”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ばんきょ	33.3%
わだか	33.3%
わだかま	33.3%

ばんきょ

よって思うのに阿久刀（あくと）神は、『書紀』の穴済（あなのわたり）の悪神または柏済（かしわのわたり）の悪神と同じく、要害の地に盤居（ばんきょ）して交通を阻碍（そがい）した国神の一つであろう。

地名の研究 (新字新仮名) ／ 柳田国男(著)

わだか

「梅子は自分を愛している、少くとも自分が梅子を恋（こい）ていることを不快には思っていない」との一念が執念（しゅうね）くも細川の心に盤居（わだか）まっていて彼はどうしてもこれを否むことが出来ない

富岡先生 (新字新仮名) ／ 国木田独歩(著)

わだかま

其壁（そのかべ）を越（こ）して、桑樹（くはのき）の老木（らうぼく）が繁（しげ）り、壁（かべ）の折（を）り曲（まが）つた角（かど）には幾百年（いくひやくねん）經（た）つか、鬱（うつ）として日影（ひかげ）を遮（さへぎ）つて居（ゐ）る樫樹（かしのき）が盤居（わだかま）つて居（ゐ）ます。

日の出 (旧字旧仮名) ／ 国木田独歩(著)

盤	常用漢字 中学 部首:⽫ 15画
居	常用漢字 小５ 部首:⼫ 8画