“盤渉調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんしきちょう75.0%
ばんじきちょう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
琴を中から出させてなつかしいふうに源氏はいた。源中将は盤渉調ばんしきちょうに笛を吹いた。頭中将は晴れがましがって合奏の中へはいろうとしないのを見て
源氏物語:27 篝火 (新字新仮名) / 紫式部(著)
音には御承知の通り、宮商角徴羽きゅうしょうかくちうなどの幾通りもございます、また双調そうじょう盤渉調ばんしきちょう黄鐘調おうしきちょうといったような調子もいろいろございます、それをわたくしは聞きわけるのが好きでございます。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
などとかおるのことまでも言葉に出してお恨みになったため、夫人は歎息をしながら少し琴を弾いた。近ごろ使われぬ琴は緒がゆるんでいたから盤渉調ばんじきちょうにしてお合わせになった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)