盤渉調ばんしきちょう)” の例文
琴を中から出させてなつかしいふうに源氏はいた。源中将は盤渉調ばんしきちょうに笛を吹いた。頭中将は晴れがましがって合奏の中へはいろうとしないのを見て
源氏物語:27 篝火 (新字新仮名) / 紫式部(著)
音には御承知の通り、宮商角徴羽きゅうしょうかくちうなどの幾通りもございます、また双調そうじょう盤渉調ばんしきちょう黄鐘調おうしきちょうといったような調子もいろいろございます、それをわたくしは聞きわけるのが好きでございます。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
盤渉調ばんしきちょう上手じょうずに吹いて
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)