“双調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうじょう50.0%
そうちょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音には御承知の通り、宮商角徴羽きゅうしょうかくちうなどの幾通りもございます、また双調そうじょう盤渉調ばんしきちょう黄鐘調おうしきちょうといったような調子もいろいろございます、それをわたくしは聞きわけるのが好きでございます。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平調—壱越いちこつ(または神仙)—盤渉ばんしき黄鐘おうしき双調そうじょう(または勝絶しょうせつ)—平調
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
知らしめんがためか聖徳太子の吟作なりとて「照る月のなかなる物の大弓おおゆみはあぞちにたちてまとにあたらず」また和泉式部いずみしきぶが「南無仏の御舎利みしゃりいだなながねむかしもさぞな今も双調そうちょう
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
専門家の中の優美な者だけが選ばれて、双調そうちょうを笛で吹き出したのをはじめに、その音を待ち取った絃楽げんがくが上で起こったのである。絃楽の人ははなやかな音をかき立てて、歌手は「安名尊あなとうと」を歌った。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)