“執念”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しゅうね32.4%
しゅうねん24.3%
しつこ14.7%
しふねん12.5%
しふね8.8%
しぶと1.5%
しゆうね1.5%
しうね0.7%
しうねん0.7%
しつっこ0.7%
(他:3)2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“執念”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
僕をして執念しゅうねく美くしい人に附纏つけまつわらせないものは、まさにこの酒にてられた淋しみの障害に過ぎない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時々振り返って背後を見ると、ボッと黒い人影が、二間の彼方から足音を忍ばせ、どこまでも執念しゅうねく追って来た。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
執念しゅうねん深きに過ぎて進退しんたいきゅうするのたるをさとり、きょうに乗じて深入りの無益たるを知り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
カーテンのあいだからは、あのピストルが執念しゅうねんぶかく、ねらいをさだめていて、いつまでたっても、立ちさろうとはしないからです。
大金塊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
四囲あたりの人々がどうあろうと、そんな判別もつかぬらしく、ただいたずらにその眼は執念しつこく女の屍体に注がれていた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二度まで空を斬らせられて、尚ほ執念しつこく絡み付くのは、物盜りにかゝつた、何よりの證據とも見るべきでせう。
我儘なヂョウジアァナは、毒々しい執念しふねんさや、口喧くちやかましい尊大な態度にも拘らず、みんなの愛に甘えてゐる。
かう言つた調子で、あの三河町の伊太松の持つてゐる手紙と全く同じ意味のことを執念しふねん深くくり返すのでした。
「おツ母さんが出て行くと云ふのも、そりやア、元はと云やア」と、千代子は執念しふねくこちらに忠告するつもりらしかつた。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「人非人! 人非人奴! どれほどまで執念しふね妾達わたしたちを、苦しめるのでございませう。あゝ口惜しい! 口惜しい!」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
当然貴方の幻は、その場限りで去ってしまうのですから、かえっていまのように、執念しぶとい好奇心だけにすがっていて、朦朧もうろうとした夢の中で楽しんでいる——ともかく、そのほうが幸福なのかも判りませんわ。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうして、執念しぶとく作り藻を取り上げては、キュッとひねり、したたる水の色を、貪るように眺めているその光景には、また髪梳きの場が聯想されてきて、それは「玻璃の光り」という、下座げざの独吟でも欲しいほどの物凄さだった。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その上何が故に柵家へ、青幇の連中がそう迄執念しゆうねく、仇をするかということに就いても、発見することは出来ませんでした。
かく執念しゆうねく愛せらるるを、宮はなかなかくも浅ましくも思ふなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
陣十郎は執念しうねく追った。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そしてその間彼は、善良ではあるが、苛酷かこくな、良心的だけれど、執念しうねん深い男の人が、その人を怒らせた者に對してどんな嚴しい苛責を加へ得るかといふことを、私に感じさせた。
殊に、ひどくヒステリツクになつてゐる時などに、執念しつっこくまつはりついたり何事かねだつたりする時私の理性はもうすこしも動きません、狂暴なあらしのやうに、まつはりつく子供をつき倒してもあきたりないやうな事があります、けれども直ぐ私は
私信:――野上彌生様へ (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
まったくあの顔は、貴方生き写しなのですから。でも少し憔悴やつれていて、顔に陰影のあり過ぎることと、貴方にあった——抱き潰すような力強さには欠けております。しかし、私の執念しぶとさは、そのせんないことすらも、なんとかして、出来ることなら、より以上の近似に移そうといきみだしましたの。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「本当に彼女あのこはちっともさっぱりした所がない、いやに執念しゅうねいな人だよ」と夫人は常にののしりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
執念しゆうねん白蛇しらへび死んだ女王のほとに入る、といの
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)