“しゅうねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
執念100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売薬は先へ下りたが立停たちどまってしきりに四辺あたりみまわしている様子、執念しゅうねん深く何かたくんだかと、快からず続いたが、さてよく見ると仔細しさいがあるわい。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しかし、本田、このまま放っとくと危いぜ。ことに狐の奴と来たら執念しゅうねん深いからな。頬ぺたを下級生にひっかかれて默っちゃおらんだろう。」
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
武道の執念しゅうねん栄辱えいじょく憤恨ふんこん、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一杯に浮かべてさえいる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)