“栄辱”の読み方と例文
旧字:榮辱
読み方割合
えいじょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分のためではない、一身一族の栄辱えいじょくを捨て、最大多数の民百姓のため、天下の政道をよくするために、あえて賊名を負って死んだのだ。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
武道の執念しゅうねん栄辱えいじょく憤恨ふんこん、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一杯に浮かべてさえいる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
各藩相互に自家の利害りがい栄辱えいじょくを重んじ一毫いちごうも他にゆずらずして、その競争のきょくは他を損じても自から利せんとしたるがごとき事実を見てもこれを証すべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)