“しふねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
執念100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆきした、堅い心も突きとほす執念しふねん深い愛、石に立つ矢、どんなに暗い鐵柵てつさくあみなかへもはひ微笑ほゝゑみ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「これから、また、あのお鈴がやつて來て、今の事情を執念しふねん深く聽きただすのであらう」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
彼の家の庭に這入はいつた時には、あの松と桜とにああまで執念しふねん深く絡みついて居た藤蔓は、あの百足むかでの足のやうな葉がしをれ返つて、或る部分はもうすつかり青さを失うて居るのであつた。