『私信（ししん）：――野上彌生様へ（――のがみやえさまへ）』

八重子様 本当に暫く手紙を書きませんでした。この間の御親切なお手紙にも私はまだ御返事を上げないでゐました。御病気はいかゞです。私は矢張り落ち付かない日を送つてゐます。もうすつかり新緑になりましたね、此頃は毎日染井が思ひ出されます。本当に彼処 …

著者	伊藤野枝
ジャンル	文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出	「青鞜　第五巻第六号」1915（大正4）年6月号
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約13分（500文字/分）
朗読目安時間	約22分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

執念（しつっこ） 丈（だ） 飛（とん） 彼処（あすこ） 先（ま） 兎（と） 併（しか） 安神（あんしん） 尤（もっと） 左様（さよう） 仰云（おっしゃ） 暫（しばら） 染々（しみじみ） 染井（そめい） 矢鱈（やたら） 衒（てら） 角（かく） 這入（はい） 一寸（ちょっと）

題名が同じ作品

私信 （新字新仮名）／ 太宰治 （著）

私信 （旧字旧仮名）／ 太宰治 （著）