“わだかま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蟠97.0%
蹯1.0%
盤0.5%
盤居0.5%
蜒0.5%
蟠屈0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或は木曾駒の金懸の小屋又は甲斐駒の屏風岩の小屋から上に露出しているような、恐ろしく大きな一枚岩の蟠(わだかま)りも少ないようである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
つまんでぬけばすぽっとぬけて、しかも一種の芳(かんば)しい香(か)を放つ草もある。此辺で鹹草(しょっぱぐさ)と云う、丈(たけ)矮(ひく)く茎(くき)紅(あか)ぶとりして、頑固らしく蹯(わだかま)って居ても、根は案外浅くして、一挙手に亡ぼさるゝ草もある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
白鞭を以て地を築いて竅(あな)と成す、虫を中に置き、その上に沃盥(よくかん)す、少頃(しばし)虫蠕々(ぜんぜん)長きがごとし、竅中(きょうちゅう)泉湧き、倏忽(しゅっこつ)自ずから盤(わだかま)る、一席のごとく黒気あり香煙のごとし、ただちに簷外(えんがい)に出で
其壁(そのかべ)を越(こ)して、桑樹(くはのき)の老木(らうぼく)が繁(しげ)り、壁(かべ)の折(を)り曲(まが)つた角(かど)には幾百年(いくひやくねん)經(た)つか、鬱(うつ)として日影(ひかげ)を遮(さへぎ)つて居(ゐ)る樫樹(かしのき)が盤居(わだかま)つて居(ゐ)ます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
思惟と感情の異様な蜒(わだかま)り、粘っこさを文体にまで反映して、若き世代の文学が当面している社会的・文学的重圧の大きさを思わしめるものが多かったのである。
今日の文学の展望 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
悪い請求(たのみ)をさへすらりと聴て呉れし上、胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さつぱり)と平日(つね)のごとく仕做(しな)されては、清吉却つて心羞(うらはづ)かしく、何(どう)やら魂魄(たましひ)の底の方がむづ痒いやうに覚えられ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)