“くね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.5%
13.6%
垣根9.1%
9.1%
9.1%
久根4.5%
4.5%
4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あがぐち電信でんしんはしらたてに、かたくねつて、洋傘かうもりはしらすがつて
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、ポチも忽ち身をくねらせて、横飛にヒョイと飛んで駈出すかと思うと、立止って、私のかおを看て滑稽おどけ眼色めつきをする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
こうして弥生も半ば過ぎた頃、飛騨の高原をねりくねって洋々と流れる高原川の流域の砂地へ辿たどり着いた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
時とすると、彼女の言うことは、岩の間を曲りくねって出て来る水のように冷たかった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
細かい縞の足利織では有りますが、一寸ちょっと気の利いた糸入の単物ひとえものに、紺献上の帯を締め、表附おもてつきのノメリの駒下駄を穿き、手拭を一寸頭の上へ載せ、垣根くねの処から這入って後姿うしろすがたを見て、
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
氣にらねえたつて餘まり人を馬鹿にしべえと思ふんだ。おらぢの野郎が甘口だつて何もお袋まで一緒になつて人の相續人に障るやうなことして呉れねえでもよかんべと思ふんだ。おらどうせ馬鹿だから理窟なんざあ解らねえがさうぢやあんめえか。此間だつて兼が出だす晩にも後で氣がついて見りや裏の垣根くねのあたりに二人ばかりうろ/\して居たんだがおらちやんと見當がついてんだ。
芋掘り (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こうして歩いて行くうちに、遥か彼方に橋だの、教会だの、曲りくねった河だののある小さな田舎町が見え出した。
こと巴里パリイで名高い古い街の一つに数へられて居るだけ昔のすゝびた建物が多いので一層どすぐらく、その酒場キヤバレエまで登つてく間の曲りくねつた石畳の坂みちの不気味さと云つたらない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
築山の羅漢柏あすはひのき、枝ぶりのくねつた松、ばらばらの寒竹、苔蒸した岩、瓢箪形の池の飛石、みぎは小亭ちん、取りあつめて、そのまま一つのすがたになつてる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
肌は咲き初めた紫陽花あじさいのように、濃い紺青や赤紫やまたは瑠璃るり色やまたはかばや、地味地層のちがうに連れて所まだらに色も変わり諸所に峨々ががたる巌も聳え曲がりくねった山骨さえ露骨あらわに、遠く離れて望んだと違い醜い所も窺われたが、尚たぐいなく美しかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
旅人が通つてゐるのが、ふり仰がれる、その上に青緑の山は高くそびえ、川は勾配を急に、杉の培養林のある山をめぐる、久根くねの銅山が見えて、その銅山を中心に生活してゐる人たちの家が、重なり合つて
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
八反帆を南風に孕ませた上り船が、白地に赤く目じるしを縫ひつけて、二帆三帆と、追つかけ追つかけ、上つて来る、久根くね銅山から、銅を積み出すために、来るのだといふ、さうしてその帆には、太平洋の海気と塩分が、一杯に含まれてゐる、南へ来たのだ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
故郷の村落を縫うてゆるやかに流れる椹野川ふしのがはの川畔の草土手に添つて曲りくねつた白つぽい往還に現れた、H縣の方から山を越えて遣つて來る菅笠を冠つた金魚賣りの
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
高くもない雑木山芝山が、うねくねつた路に縫はれてゐた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)