“久根(くね)” の例文
一髪の道が通じて、旅人が通つてゐるのが、ふり仰がれる、その上に青緑の山は高くそびえ、川は勾配を急に、杉の培養林のある山を匝(めぐ)る、久根(くね)の銅山が見えて
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
時間を待つてゐると、八反帆を南風に孕ませた上り船が、白地に赤く目じるしを縫ひつけて、二帆三帆と、追つかけ追つかけ、上つて来る、久根(くね)銅山から、銅を積み出すために、来るのだといふ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)