“匝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぐ47.1%
23.5%
そう11.8%
まわ5.9%
めぐり5.9%
メグ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めぐらせておるが、上のモは時として身幅に足らぬこともある。秋の境の涼しい朝夕には、キヌの上にさらに半臂はっぴを着る
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
虚空に丸く輪を描いて山体の半分を悠揚とぐって、黒い点となって、遥かに消え失せた。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
縈繞えいじょうそうにわかにこれを解かしむ、血流数升、白これをあやしみ、ついに紙帖中に封じ、衣箱内にかくす、一日客を送りて滻水に至る、出して諸客に示す、客曰く、なんぞ水を以てこれを試さざる
まわればまわられるものを、恐しさに度を失って、刺々とげとげの枝の中へ片足踏込ふんごんあせって藻掻もがいているところを、ヤッと一撃ひとうちに銃を叩落して、やたらづきに銃劔をグサと突刺つッさすと
(相待上新しき地層の石にして、石灰分ある温泉の鹽類の凝りて生ずる所なり。)無花果樹いちじゆくはそのめぐりに枝さしかはし、野生の葡萄は柱頭迄ぢ上り、石質の罅隙かげきを生じたる處には
忍ヶ岡ハ其ノ東北ニ亘リ一山皆桜樹ニシテ、矗々タル松杉ハ翠ヲ交ヘ、不忍池ハ其ノ西南ヲメグル。満湖悉ク芙蓉ニシテ裊々タル楊柳ハ緑ヲ罩ム。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)