“突刺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきさ36.4%
つきささ18.2%
つッさ18.2%
つっさ9.1%
つっささ9.1%
つッさゝ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くびのところを突刺つきさされたんです。もう少し早く手当をすれば、あるいは助かったかも知れませんが、斯う出血がひどくては……」
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
妙子は寝台からすべり落ち、あけに染って倒れていた。右腕のつけ根に、グサリ突刺つきささって、まだブルブル震えている短刀。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
まわればまわられるものを、恐しさに度を失って、刺々とげとげの枝の中へ片足踏込ふんごんあせって藻掻もがいているところを、ヤッと一撃ひとうちに銃を叩落して、やたらづきに銃劔をグサと突刺つッさすと
すると、此の乱心ものは、あわただしさうに、懐中をけ、たもとを探した。それでもさやへは納めないで、大刀だんびらを、ズバツとたたみ突刺つっさしたのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お稲さんは黙って俯向うつむいていたんですって。左挿しに、毛筋を通して銀の平打ひらうちを挿込んだ時、先が突刺つっささりやしないかと思った。はっと髪結さんが抜戻した発奮はずみで、飛石へカチリと落ちました。……
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かやだの竹のえている中に孩児が火の付いたように啼いてるから、何うしたんかと抱上げて見ると、どうだんべい、可愛そうに竹の切株きッかぶが孩児の肩のところへ突刺つッさゝっていたんだ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)