“切株”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
きりかぶ	94.1%
きッかぶ	5.9%

きりかぶ

木が無くなった森の跡は、ちょうど墓場（はかば）のようでした。大きな木の切株（きりかぶ）は、石塔（せきとう）のように見えました。王子はその中を飛んでゆかれました。

お月様の唄 (新字新仮名) ／ 豊島与志雄(著)

そこの松の切株（きりかぶ）の上に立っていたひとりの武芸者（ぶげいしゃ）は、いななく馬の声をきくと、弓を小わきに持ってヒラリと飛びおりてきた。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

きッかぶ

茅（かや）だの竹の生（へ）えている中に孩児が火の付いたように啼いてるから、何うしたんかと抱上げて見ると、どうだんべい、可愛そうに竹の切株（きッかぶ）が孩児の肩のところへ突刺（つッさゝ）っていたんだ

名人長二 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

“切株（切り株）”の解説

切り株（きりかぶ）とは、樹木を伐採した後に残る根元の部分。根株。伐り株。切株を除去することを抜根という。
伐採後は、まだ切り株が生きているため、切り株の周りから蘖（ひこばえ）が生えて萌芽更新にて新たに樹木となる。また、別の木の種が切り株に付着して生えていた場所が占めていた日の光を浴びて順調に育つことを切り株更新という。
除去する場合は、や専用アタッチメントなどを付けた重機で破壊するか伐根する。もしくは木の分解を加速させる硝酸カリウムからなる切り株除去剤や除草剤などの薬剤を打ち込み腐らせるなどの方法が用いられる。
(出典:Wikipedia)

切	常用漢字 小２ 部首:⼑ 4画
株	常用漢字 小６ 部首:⽊ 10画