“切歯”のいろいろな読み方と例文
旧字:切齒
読み方(ふりがな)割合
せっし48.1%
はがみ37.0%
せっぱ3.7%
せつし3.7%
はぎし3.7%
はぎしり3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくら切歯せっししてみても、又、腕に自信があっても、わずか三名では、吉良の門内へ斬り込んで幾十歩駈け込めるかに問題は止まる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、切歯せっしして、忿怒ふんぬの余勢を、あたりの幕将たちへも、吐かずにいられない容子ようすだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乗り合いは切歯はがみをしつつ見送りたりしに、車は遠く一団の砂煙すなけぶりつつまれて、ついに眼界のほかに失われき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小宮山は切歯はがみをなして、我赤樫あかがしを割って八角に削りなし、鉄の輪十六をめたる棒を携え、彦四郎定宗ひこしろうさだむねの刀を帯びず
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窮して坑夫になるとか、ならないとか云う切歯せっぱ詰った時でさえ自分はこれほどの虚栄心をっていた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新聞右手めてに握り締めたるまゝ、篠田は切歯せつしして天の一方をにらみぬ、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
と一句に力をめて制する母親、その声ももウこう成ッては耳には入らない。文三を尻眼しりめに懸けながらお勢は切歯はぎしりをして、
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
黄金丸聞きもあへず、初めて知るわが身の素性すじょうに、一度ひとたびは驚き一度は悲しみ、また一度は金眸きんぼうが非道を、切歯はぎしりして怒りののし
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
黄金丸は、無念に堪へかね、切歯はぎしりしてえ立つれば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)