“せっし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切歯50.0%
摂氏39.3%
楔子7.1%
窃視3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其からは落第の恥辱をすすがねばかぬと発奮し、切歯せっしして、扼腕やくわんして、はたまなこになって、又鵜の真似を継続してった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中央気象台の報告によると、ある日の最高温度は華氏かし百二十度であった。摂氏せっしでなくて幸福である。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
更紗さらさの衣裳の下から見える前足のあしのうらがうす赤い。——この鼠が、これから雑劇の所謂いわゆる楔子せっしを演じようと云う役者なのである。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すでに少年は、窃視せっし本能の目ざめがあつたことは疑ひない。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)