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楔子
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せっし
ふりがな文庫
“
楔子
(
せっし
)” の例文
彼の出で
来
(
きた
)
る、継嗣論その
楔子
(
せっし
)
たる疑うまでもなし。当時
位
(
くらい
)
を
極
(
きわ
)
め、
驕
(
おご
)
りを極め、徳川の隆運を極めたる
家斉
(
いえなり
)
の孫家定、将軍の位に
在
(
あ
)
り。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
更紗
(
さらさ
)
の衣裳の下から見える前足の
蹠
(
あしのうら
)
がうす赤い。——この鼠が、これから雑劇の
所謂
(
いわゆる
)
楔子
(
せっし
)
を演じようと云う役者なのである。
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然
(
しか
)
れどもその六月において、幕府が米国との仮条約に調印したる事実を知らば、この事実の如何に松陰が幕府に対する思想に向って変化の
楔子
(
せっし
)
となりたるかは、
固
(
もと
)
より多弁を
俟
(
ま
)
たざるなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
楔
漢検1級
部首:⽊
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“楔”で始まる語句
楔
楔形
楔形文字
楔型
楔石