“はぎしり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歯軋40.0%
切歯30.0%
歯切30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、右の足の甲で、左の上をこすって、左の足の甲で右の上を擦って、これでもかと歯軋はぎしりをした。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やがて太き麻縄あさなわもて、犇々ひしひしいましめられぬ。そのひまに彼の聴水は、危き命助かりて、行衛ゆくえも知らずなりけるに。黄金丸は、無念に堪へかね、切歯はぎしりしてえ立つれば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
叔父なればとて常不断よくも貴様の無理を忍んで居る事ぞと見る人は皆、歯切はぎしりを貴様にんで涙をお辰にこぼすは、しゅうと凍飯こおりめし食わするような冷い心の嫁も
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)