“はぎし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歯軋72.0%
歯切12.0%
齒軋12.0%
切歯4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、歯軋はぎしりをはじめ、があと大きないびきをかきはじめた。気がつくと彦太郎は小高い丘の上に天野久太郎と二人で立っている。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
棒のように突立ちながら歯切はぎしりをして、兵士の顔を睨みまわしていましたが、やがてその持っていた剣をカラリと床の上に取り落すと、そのまま高い暗い天井を仰いで
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
先日もお父さまが、あの鍛冶屋かぢやの向うの杉山に行つて見られますと、意地のきたない田澤の主人が境界石を自家の所有の方に二間もずらしてゐたさうです。お父さまは齒軋はぎしりして口惜しがられました。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
と一句に力をめて制する母親、その声ももウこう成ッては耳には入らない。文三を尻眼しりめに懸けながらお勢は切歯はぎしりをして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)