“鍛冶屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじや85.9%
かぢや14.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遊んでいる金槌かなづちをこっそりにぎったりすると、鍛冶屋かじやのおやじは油汗あぶらあせで黒く光っているひたいにけわしいしわをつくっていうのだった。
空気ポンプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
しかし、いちばん偉い連中はたいてい鍛冶屋かじやにあつまる。この人たちにとっては、駅馬車の通過は、いろいろと思索の種になる事件である。
駅馬車 (新字新仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
玩弄屋おもちややの隣に可愛い娘の居る砂糖屋、その向ふに松風亭といふ菓子屋、鍛冶屋かぢや、酒屋、其前に新築の立派な郵便電信局……。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「近頃、あの家の者か、出入の者で、鍵をこしらへさせた者はないだらうか、山の手一圓の鍛冶屋かぢや鑄掛屋いかけやを、ごく内證で調べて貰ひたいんだが——」