“刀鍛冶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたなかじ91.7%
かたなかぢ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣道はすたれ、刀剣も用うるところなく、良心ある刀鍛冶かたなかじは偽作以外に身の立てられないのを恥じて百姓のくわかまを打つという変わり方だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「私は、あの時、朝麿様と一緒にいたこずえという者でございますの。……父は、粟田口宗次むねつぐといって、あの近くで、刀鍛冶かたなかじ生業なりわいにしています」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御存ごぞんじのかたは、武生たけふへば、あゝ、みづのきれいなところかとはれます——みづかねきたへるのにてきするさうで、かまなべ庖丁はうてう一切いつさい名産めいさん——むかしは、きこえた刀鍛冶かたなかぢみました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)