“鍛冶町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじちょう72.7%
かじまち9.1%
かぢちやう9.1%
かぢちょう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍛冶町かじちょうは大太刀たちといったような取り合わせでしたが、それらが例年のごとく神輿みこしに従って朝の五つに地もとを繰り出し、麹町ご門から千代田のご城内へはいって
私は豊前ぶぜん小倉こくらに足掛四年いた。そのはじめの年の十月であった。六月の霖雨りんうの最中に来て借りた鍛冶町かじまちの家で、私は寂しく夏を越したが、まだその夏のなごりがどこやらに残っていて、暖い日が続いた。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お勝手に取つてあつたんだ。腑に落らないことばかりだが、探しやうは無い。通三丁目へ行く序と言つちや惡いが、鍛冶町かぢちやうのお袋のところを覗いて見てくれ。其處にも居なきや考へなきやならない
このほかにも俗字の苦情こごとをいえば、逸見へんみもいつみと読み、鍛冶町かぢちょうも鍛冶町と改めてたんやちょうと読むか。あるいはまた、同じ文字を別に読むことあり。こは、その土地の風ならん。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)