“豊前”の読み方と例文
旧字:豐前
読み方割合
ぶぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豊前ぶぜん乳母うばの娘が参ったと仰っしゃって下されば、きっと、殿様も覚えておいで遊ばすことと存じます。お取次ぎくださいませ」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて如水は筑前に攻めこみ、久留米、柳川を降参させる、別勢は日向ひゅうが豊前ぶぜんに、更に薩摩に九州一円平定したのが十一月十八日。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
筑前ちくぜん筑後ちくご肥前ひぜん肥後ひご豊前ぶぜん豊後ぶんご日向ひゅうが大隅おおすみ薩摩さつまの九ヵ国。それに壱岐いき対馬つしまが加わります。昔は「筑紫ちくししま」と呼びました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)