“豊前守”の読み方と例文
旧字:豐前守
読み方割合
ぶぜんのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ために雲母坂きららざかでは、こう豊前守ぶぜんのかみ師久もろひさ)以下、一族、部将格二十何名かを、いちどにうしなうなどの大難戦もあった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縫は享和二年に始めて須磨すまというむすめを生んだ。これは後文政二牛に十八歳で、留守居るすい年寄としより佐野さの豊前守ぶぜんのかみ政親まさちか飯田四郎左衛門いいだしろうざえもん良清よしきよに嫁し、九年に二十五歳で死んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼等の巨魁由井正雪は、既に駿府へ発した後で、牛込榎町の留守宅には佐原重兵衛が籠もっていたが、ここへ取り詰めたのは堀豊前守ぶぜんのかみで、同勢は二百五十人であった。
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)