二人の友ふたりのとも
私は豊前の小倉に足掛四年いた。その初の年の十月であった。六月の霖雨の最中に来て借りた鍛冶町の家で、私は寂しく夏を越したが、まだその夏のなごりがどこやらに残っていて、暖い日が続いた。毎日通う役所から四時過ぎに帰って、十畳ばかりの間にすわってい …
作品に特徴的な語句
おっし まじわ たくわえ もと 人違ひとちがえ ことさ もと いで がち ごく 揶揄からかい かたわら もっとも ほとんど がえん かみ かたよ わずか 咽頭いんとう しばら 寡婦かふ たち 横著おうじゃく みだ 犬塚いぬづか はなはだ うたがい つれ 麦酒ビイル うち ぬし 亀井かめい 二十はたち とりこ 信乃しの 僧侶そうりょ 凱旋がいせん はじめ つと 単物ひとえもの いや 厭倦えんけん 古袷ふるあわせ 名告なの うわさ もと 大里だいり えびす 家主いえぬし 容易たやす 寐入ねい 小倉こくら かが がけ 巣鴨すがも ついで 徒事いたずらごと 心当こころあたり 怜悧れいり 所以ゆえん 所謂いわゆる 指擿してき はさ うま さら かつ のぞみ 材能さいのう 根津ねづ 母屋おもや ひろ 浜路はまじ 渉猟しょうりょう つぶ 炭団たどん 為換かわせ 無聊ぶりょう しか わずら めす ちん 独言ひとりごと おわ うと 癌腫がんしゅ 相忤あいさから やや 種々いろいろ 立見たちみ たて 笑顔えがお
題名が同じ作品
二人の友 (新字旧仮名)芥川竜之介 (著)
二人の友 (旧字旧仮名)堀辰雄 (著)