“指擿”の読み方と例文
読み方割合
してき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは脩の句稿を左に鈔出しょうしゅつする。類句を避けて精選するが如きは、その道にもっぱらならざるわたくしのくする所ではない。読者の指擿してきを得ばさいわいであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
唖々子は弱冠の頃式亭三馬しきていさんばの作と斎藤緑雨さいとうりょくうの文とを愛読し、他日二家にも劣らざる諷刺家たらんことを期していた人で、他人の文を見てその病弊を指擿してきするにはすこぶみょうを得ていた。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし君の書いたドイツ文には漢学者の謂う和習がある。ドイツ人ならばそうは云わぬと、私が指擿してきする。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)