“してき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指摘81.0%
指擿14.3%
死敵4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すれば、ツルの方で意外のところから花のありかを指摘してきしてみせるのが当然なのだがツルはそうしなかった。「そいじゃ明日あしたさがしな」といった。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)
唖々子は弱冠の頃式亭三馬しきていさんばの作と斎藤緑雨さいとうりょくうの文とを愛読し、他日二家にも劣らざる諷刺家たらんことを期していた人で、他人の文を見てその病弊を指擿してきするにはすこぶみょうを得ていた。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼は高天原たかまがはらの国にいた時、無数の若者を敵にしていた。それが今では、一匹の犬が、彼の死敵してきのすべてであった。——彼は両手に顔をうずめて、長い間大声に泣いていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)