“指環”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆびわ96.3%
いびがね0.9%
あれ0.9%
これ0.9%
リング0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
T君は勿論もちろん僕などよりもこう云う問題に通じていた。が、たくましい彼の指には余り不景気には縁のない土耳古トルコ石の指環ゆびわまっていた。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ちん哥兄あんちゃんちん哥兄あんちゃん』ち云うと息の止まる程、花魁に抱き締められましたなあ。ハハハ。帰りがけに真鍮の指環いびがねをば一個ひとつ花魁から貰いましたが、その嬉しさというものは生れて初めてで御座いました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「どうでしょうか、昨日の指環あれは」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じゃ指環これは、いちど、君のお腹の中をくぐッたの」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白羽二重しろはぶたへのハンカチイフに涙をおほへる指に赤く、白く指環リングの玉を耀かがやかしたる、ほとんど物語の画をもるらん心地して、この美き人の身の上に何事の起りけると、豊は可恐おそろしきやうにも覚ゆるぞかし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)